鍬類の梱包。 鍬類の梱包についてですが、段ボールでの梱包ではなく、以下の方法でお客様の元へ出荷いたしております。 まずは鍬全体をプチプチ(エアークッション)で包みます。 鍬は刃先が危ないので、緩衝材を突き破らないよう厳重に保護をしています。 開封時のお怪我には十分ご注意ください。 そしてその上からクラフト紙で包んでいます。 両更クラフトですので、紙にも強度があり、少々の水滴なら大丈夫だと思います。 鍬類は長さがあるために、どうしても箱での宅配輸送が困難です。 しかし、中の品質には十分注意しておりますので、安心してご注文くださいませ。 PR
お客様の片手蓮根堀。 遠方から蓮根堀りを探して来られたお客様がいらっしゃいました。 お求めの蓮根掘り鍬が特殊な形状でしたので、少々お時間をいただき、鍛冶職人との相談の上お返事をさしあげるという事になったのですが、ついでに現在お客様がお使いの片手用の蓮根堀りの柄付けもという事でしたので、お預かりして柄付けをさせて頂きました。 写真の上部に置いてあるのがお預かりした鍬です。 そして下に置いてあるのが当店で取り扱っております片手蓮根堀になるのですが、並べると鍬の形状が全く違いますね。 柄の長さ、鍬の長さ、そして反り具合。 松山では昔から当店の鍬の形だったのですが、お客様がお持ちいただいた鍬の形も使い勝手が良さそうですよね。 当店でもこの形状の蓮根堀を取り扱いたいなぁと思っているのですが、どうやらこの綺麗なRになっている鍬の形は鉄の硬さが昔とは違って硬いため造るのは難しいらしく、上手く出来ないそう。 あまりに曲げると折れてしまうので、どうしてもカクカクになってしまうらしいのです。 鍛冶職人がこれ以上少なくなってしまうと、ロストテクノロジーになってしまう日も近いのではないかと危惧してしまいます。 どのような形状になるのかは分かりませんが、今の物より少し鍬の長さが短いものが出来上がりましたら、またご紹介させていただきます。
クサビについて。 鍬の柄付けには無くてはならないのが、この「クサビ」です。 当店のクサビは鍛冶職人がひとつひとつ手で打って造っており、ひとつとして同じ物がありません。 この、ひとつひとつが違うというのがとても大事でして、鍬の頭にある柄を入れるところの大きさや柄の状態によってどの大きさ、厚みのクサビを入れたらいいのかが違ってくるのです。 当店にもご自分で柄付けをなさるためにクサビだけをお買い求めになられるお客様も多いのですが、現物をお持ちになっていない状態でどのクサビが良いのかと訊かれましても困ってしまいます。 お客様ご自身でお選びいただく形になってしまいますが、留め口に対して大きすぎるクサビですと入らなかったり、逆に薄すぎるとクサビの効果が十分でなかったりと意外とクサビ選びも見当だけでは難しいんです・・・。 是非クサビをお求めの際は、鍬の頭を実際にお持ちいただいて嵌めてみながらお選びくださればと思います。 また、それまで使っていた鍬の柄をそのまま使いたい場合、少しで良いので鍬の頭側の柄を切り落としてから再び柄付けをすることをお勧めしております。 数センチ短くはなりますが、それまでクサビがあった所からズレる事で新しいクサビが効き易くなります。
特におすすめの包丁! 白梅 当店では包丁類も数多く扱っています。 それぞれに特徴があり、またどれも職人の手が入っていて切れ味は抜群です。 本当に怖いくらい切れますので、扱いには十分注意が必要です。 そんな中で、お客様にどれがオススメですかと訊ねられたら真っ先に名前を挙げさせていただく包丁の一つがこの「白梅」という包丁です。 まず舟行型といわれる包丁の形をしているのですが、クセが無く非常に扱いやすい形です。 また、ステンレスに鋼を割り込ませて鍛造しているので、サビが出にくくお手入れも簡単です。 刃は磨き仕上げになっているので、見た目もピカピカして綺麗です。 そして何より、良く切れます。 当店で販売している価格で、これほど良く切れる包丁はないのではないでしょうか。 幼稚園の給食を作っている栄養士さんや、居酒屋さんなど、プロの方からは勿論、ご家庭でお料理をなさっている方からも本当によく切れるとのお声を頂戴しています。 勿論、我が家でも愛用しておりますよ。 切れ味の悪い包丁を使うと調理に手間や時間がかかりますし、何より怪我をしやすくなって危ないです。 普段使いに、また贈り物に「白梅」はいかがですか? 白梅・舟行包丁 ・刃:47mm×165mm ・刃の素材:ステンレス+鋼 ・全長:310mm →商品詳細はこちら (K)
「椎」と「樫」、柄の話 当店の鍬の柄は「椎」と「樫」の二種類あります。 一般的に鍬に使用されている木材もこの二種類がほとんどではないでしょうか。 この二種類の木材の違いを今日はご紹介いたします。 まずは椎。 ブナ科クリ亜科シイ属の木材で、本州から九州にかけて見られます。 その名の通り、椎茸の原木としても利用されています。 木材としてはやや硬めの部類ではあるけれど、狂いが生じやすく耐久性もそれほどではありません。 次に樫ですが、ブナ科の総称で、日本では特に温暖な地方で多く見られます。 きへんに堅いと書くように、特に硬く強靭な木材として知られています。 粘りがあり水湿に強いため、昔から広く利用されてきました。 こう見てみますと、椎は弱く、樫は強い、となり、それなら全ての鍬の柄を強い樫にすれば良いのではという事になりますが、やはり物事には一長一短があるんですね。 椎は弱い代わりに軽く、樫は強い代わりに重いんです。 そこで、力が比較的必要無い作業で使う草削などには軽くて扱いやすい椎の柄を、力が必要で鍬自身の重さで効率よく畑を耕す唐鍬などには樫の柄を使う、という訳です。 先人の知恵ですね。 (K)